ゲームをしない日々なのに

http://plusdblog.itmedia.co.jp/games/2006/06/post_01cb.html

皆さんも日々の生活があるわけで、ゲームに触れない日が続くこともあることだろう。よほどのヘビーゲーマーでもなければ、24時間ゲームを中心に据えた生活を送ることはできないはず。せいぜい移動中であったり仕事や日々の生活の隙間に、数時間遊ぶ程度だと思う。こうもソフトが多く販売され、かつゲーム以外のエンターテインメントも充実している昨今では、ミリオンタイトルはなかなか出づらいのが現状だ。ミリオンを販売するには、いわゆるライトユーザーと呼ばれる、普段はそれほどゲームをプレイしない層をいかに多く獲得できるかにかかっている。各ソフトメーカーもそこを一番気にするところだろうが、中には完全決め打ちで世代であったりコアファン層向けにあえて絞って成功したタイトルもあり、一概にどちらの戦略が正しいとは言えないのも確かだ。しかしである。ここ半年でミリオンどころかダブルミリオンが続出している。

 5月25日に発売されたニンテンドーDSNew スーパーマリオブラザーズ」は好調に100万本出荷を達成、PS2の「ファイナルファンタジーXII」も200万本出荷のダブルミリオンをいきなり叩き出している。昨年暮れに発売された「おいでよ どうぶつの森」や「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズは、「ニンテンドーDS Lite」の人気も相まってか、今年になってもその勢いは止まらない。あと少しでミリオンに手が届きそうな「えいご漬け」なども好調の様子。

 こうしてみるとけっこう自分も持っている。そのうち、ここ最近ダブルミリオン(200万本)を達成した「ファイナルファンタジーXII」、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」、「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」、「おいでよ どうぶつの森」と、同時期に4本もそろうのは珍しいことだ。

 コンピュータエンタテインメント協会(CESA)が発行するゲーム白書によれば1985年に681万本を販売したファミリーコンピュータ用ソフト「スーパーマリオブラザーズ」を筆頭に、41タイトルが2005年までに200万本出荷を達成しているとある。しかし、ここ最近、とくに2000年以降で見るとGBA用ソフト「ポケットモンスター ルビー・サファイア」(2002年11月21日発売、519万本出荷)、PS用ソフト「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」(2000年8月26日発売、412万本出荷)、PS2用ソフト「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地ち呪われし姫君」(2004年11月27日発売、360万本出荷)、PS2用ソフト「ファイナルファンタジーX」(2001年7月19日発売、296万本出荷)、PS用ソフト「ファイナルファンタジーIX」(2000年7月7日発売、280万本出荷)、GBA用ソフト「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」(2004年1月29日発売、272万本出荷)、PS2用ソフト「ファイナルファンタジーX-2」(2003年3月13日発売、237万本)、GB用ソフト「遊戯王デュエルモンスターズ4〜最強決闘者戦記〜」(2000年12月7日発売、221万本)と8本しかない。この8本が多いと見るか少ないと見るかは置いといて、わずか半年に4本は過去ない現象だ。

 ここ最近のゲーム業界全体の市場が顕著に拡大しているわけでもないだけに、なにやら不思議な感すらある。これも、ゲームに対する“気軽さ”がキーワードのように思う。特にニンテンドーDSのタイトルが多いことからも、ちょっとした時間にすぐに立ち上げて短時間だけでも遊べるという、ライトユーザーはもちろんのこと、今までゲームに触らなかった人々に興味を持たせたのが勝因ではないだろうか。そして、あとは安心感だろう。ゲームソフト1本でもそれはそれで高価なもの。どうせ買うなら一定の楽しさであったり驚きを提供してくれるものでなくてはならない。既存のシリーズものが手に取られやすいのはそういう理由と推測できる。

 では次なる一手である。各メーカーともそのへんは重々承知しているようで、さまざまなアイディアを次世代ゲーム機を含め世に提案している。意外なところに金鉱は埋まっているのは、過去いくつものタイトルが実証しているだけに、クリエイターの方々の発想力に期待したいところだ。そういう面白そうな匂いをかぎ取れるよう日々ゲームに向き合っていきたい……と思うのだが、なぜか最近ゲームに触れていない。やっとタイトルの件である。むしろゲーム以外のことに余暇を使っている。でもこういうことも大事なのではないかと思う。高橋名人もかつてゲームは1日1時間と明言されているように、やればいいってものでもない。しかしやらねば面白いものも見つけられない。うーん。とりあえず楽しさや驚きを提供してくれるゲームをしたいのだ。

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